前髪の子
次女が入園してから1週間が過ぎた。
次女は幼稚園から帰ってくると幼稚園での出来事を次々と、時間系列関係なく話してくれる。
我が家で昨日までちょっとした話題になっていたのは、幼稚園でいつも一緒に遊んでいるらしい、次女が「前髪の子」と呼んでいるお友達のことだ。
どんな子なの?と聞くと前髪があって、自分より小さいと言う。
毎日毎日、前髪の子と◯◯して遊んだとか、次女が前髪の子に「あいうえお」と言ったら前髪の子が「まみむめも」と言ったので、すごいな!!って思ったんだ〜、と感想を言ったり、とにかく前髪の子の話ばかり。
その度にわたしは、明日はお名前聞いてみたら?と言うのだが、結局次女は名前を聞くのを忘れてしまう。
そして昨日幼稚園で係決めがあり幼稚園に行ったときのこと。園庭で年少さんが遊具の使い方を教わっていたのでしばらく見ていた。
遊び終わって園舎に戻る時に、次女が次女より背が小さく前髪がある女の子と手をつないでいたので、「その子、前髪の子?」とジェスチャーしてみたら、「うん」とうなずいた。
お迎えのときに前髪の子を見つけ、お母さんに話しかけて、ようやく前髪の子のお名前が判明した長い長い1週間だった。
係決め
みなさん幼稚園や保育園では何かしら係という名のお手伝いをしなければならないと思いますが、昨日その係決めがあった。
おねえちゃんが幼稚園時代に4つある係のうち2つは経験済みで、他の2つの未経験の係もどんなことをやるのか大体わかっていた。
未経験の係のひとつは短時間で終わる作業なので、妊婦さんや赤ちゃんがいる人が優先で自分にはチャンスがなく、もうひとつの係はおねえちゃんが幼稚園時代から絶対やりたくないと思っていた係だったので、経験済みの係のどちらかをやればいいや〜と、事前によく考えず幼稚園に行った。
幼稚園に着くとそれぞれの係の日程が書かれており、そこでやっとわたしは気づく。
おねえちゃんの学校のスケジュール的に、絶対やりたくない係しかできないではないかと。
わたしはいやいやながら自分の名字が書かれているポストイットをその係のところに貼った。
子どものためだ、仕方がない。
驚くべきことにその係が大人気で、定員オーバーのポストイットの数がそこに貼られた。
わたしのように上の子のスケジュールとの兼ね合いで仕方なくという人もいただろうと思うが、おねえちゃんが幼稚園時代からその係は人気だったと記憶していて、わたしは不思議で仕方なかった。
定員オーバーの場合、わかりやすくじゃんけんで決めるのだけれども、わたしはじゃんけんが弱い。だけれども、その係しかできないわけだから勝たなくてはならない。そう思ったとき、なぜか「チョキ」と頭に浮かんだ。
定員9人のところ、経験者が優先ということで4人がすでに決まってしまっていた。残り5人の座を決めるため、確か15人くらいの人でじゃんけんをすることになった。
けれどもそんな大勢でじゃんけんをしても、おわかりになるでしょうが、なかなか決まらない。ずっとあいこ。
これでは決まらないと、役員の方が「ではわたしに勝った人で!!」と言ってみなさんその役員さんの方を向きじゃんけんをした。そしてわたしはすぐに勝った。チョキで。
勝って「やった」とつぶやいたけれど、やだな〜と思った。
子どものためだ、仕方がない。
たかが係決め、されど係決め。ちょっとした葛藤があった日だった。
そりでは、また〜。