我が家にはおねえちゃんが飼っているハムスターが2匹いる。
わたしはポテ子とチッ子と呼んでいる。
ポテ子はとっても好奇心旺盛で、外の世界への憧れが強いのか、
過去4、5回脱走している。
朝、わたしが起床してリビングに行って雨戸を開け、
しばらくしておねえちゃんがリビングにやってきて、
「ママッ!!!ポテトがいないッ!!!」と言うのがお決まりのパターン。
わたしは朝一番にハムスターを気にしていないので気がつかないのです。
そしておねえちゃんがえさの袋をカサカサしていると、
食いしん坊のポテ子はひょっこり出てきて一件落着なのですが、
つい先日、カサカサしても何しても出てこない。
おねえちゃんが家を出る時刻が刻々とせまっているのに、
ポテ子が動いているような音も一切聴こえない。
ついにはハムスターを溺愛しているおねえちゃんが半べそをかきはじめた。
おねえちゃんにとっては自分の子どものような存在のポテ子。
その姿を見て胸が痛んだわたしは全力で探すことにした。
しかしポテ子は一向に出てこないし、音もしない。
深夜に帰宅した気配があるパパが玄関を開けたときに外に出て行ったのかも、、、
今頃カラスか鳩にでも食べられているかもしれないな、と思った。
でもおねえちゃんには
「大丈夫だよ、そのうち出てくるからもう学校行きなさい」と言った。
おねえちゃんは、
「じゃあポテトつかまえたら絶対メールしてね!!絶対だよ!!」と言って学校へ行った。
わたしはとにかく洗濯機をまわそうと思ってリビングを出たが、
忘れ物をしてすぐにまたリビングに戻ると、
どこからかカサコソ音がする、、、、
間違いない、ここにいる!!!とわたしは確信した。
するとキッチンの冷蔵庫の横をすごい速さで入って行く何かを見た。
いた!!!と思って冷蔵庫の横を見たけれど、奥に潜り込んで見えない。
だけどとにかくいた!!そのことを早くおねえちゃんに知らせてあげなきゃ!!
今ならまだ学校には着いてないかもしれないから電話をかけたけれど、
マナーモードにしているためか出なかった。
「ポテ子冷蔵庫の下にいた」とメールを送って、
お菓子で釣ろうと思ってお菓子を置いて待っているとポテ子が出てきたので
つかまえようと手を伸ばした、、、
でも毛色がグレーだった、、、一瞬、え、、、違うハムスター??ねずみ??と混乱。
いや、埃にまみれてグレーに見えただけだった。
その躊躇した一瞬でまたポテ子は冷蔵庫の奥に入ってしまった。
今度は躊躇せずつかまえて急いでおねえちゃんにメールを送った。
「ポテ子つかまえたよ」
夕方になりおねえちゃんが学校から帰ってきた。
わたしはすぐに「メール見た?」と言った。
おねえちゃん「え?なに、メールって?」
わたし「え、、、ポテ子つかまえたよって、、、」
おねえちゃん「あ〜、ポテ子いたの?!」
忘れてたんかい。
以上、くだらない話にお付き合いありがとうございました。
そりでは、また〜。